雑巾の洗い方
掃除、してますか?
掃除に欠かせないのが雑巾ですね。
皆さん、雑巾をバケツで洗ったことありますか?プロにこんなこというとしかられそうですが、なかなかこれができるプロも少ないんです。(僕の現場は)
大型商業施設の僕の現場では、各階のシンクキャビネットがステーションの役割をしていました。そこにある程度の資機材を確保して臨機応変体制を敷いています。
開店前清掃を行って、片付けたはずのシンクキャビネットから午後になって異臭がすると連絡をもらい、見に行ってみると雑巾が生乾きで干してありました。
雑菌が繁殖して異臭を放っています。
原因はここを使うスタッフにありました。開店前であれば、片付けた雑巾は本部に回収して屋上の洗濯機で洗う約束です。しかし、そのスタッフは着替えや他の片づけを優先して雑巾を回収しませんでした。
日中、このステーションを利用して巡回清掃するスタッフは、ここで簡易的に雑巾を洗う必要があるため、漂白剤を置いてあります。におい防止のためです。
スタッフと同時に全部の雑巾を移動させれば問題ないのですが、それができない事情があったのです。
開店前のスタッフは、干せる設備があるし、そこにかけておけばいいと思ったのでしょう。雑巾は簡単ではありますが洗ってはありました。
そこで申し訳なかったのですが、そのスタッフに雑巾を絞ってもらってみました。
するとどうでしょう。シンクの蛇口から落ちる水に雑巾をあてて、簡単に揉んで絞ったではありませんか。それをみて合点がいきました。
ここで重要なのはこのスタッフの洗い方なんですが、もっと重要なのはそれを教える仕組みだったんです。
じつはこの事があったので、昼休みにみんなを呼んでそれぞれ雑巾を洗ってみてもらいました。けっかは恐るべき事態でした。
班長や主任、先輩と呼ばれている人たちでさえ、みな違うやり方、クオリティもさらなり。
どうするのが正しいかは現場毎にやり方があるとは思います。ですからここでこうしろああしろという事ではありませんが、せめて水を張った洗面器やバケツを使った方法を試して欲しいとは思います。
早速マニュアル作りが得意なスタッフにお願いして、やりかたマニュアルを作成しステーションに張り出すと共に、全員にいきわたるように勉強会を開催しました。
スタッフ全員というと200人を超えますが、何とか頑張って終わらせてもらいました。
洗濯機で洗う分量も、しっかり決めて教えておかないと大変な事態に・・・・